そこで今回は、一般的な家庭における収入と支出をみてみます。
総務省統計局が毎月家計調査を公表しています。
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/index.html
2人以上の世帯を対象にしたこの調査ですが、最新版として2か月前の11月分の家計が載っています。
2人以上の勤労者世帯の調査結果(11月分)
世帯は、勤労者世帯(現役で働いている世帯)と無職の世帯に分かれています。多くの世帯が勤労者世帯に属しますので、主にこちらの家計をみていきます。世帯主の年齢 49歳
勤労世帯ですので、平均的な収入は20~30歳代や60歳代~と比べても高そうです。世帯人数 3.3人
この人数での食費はいくらくらいなのだろうとか、主に支出をみるときの目安になりそうです。
収入 45万円
給料① 36万円給料② 7万円
給料③ 1万円
社会保障 1万円
「世帯主の年齢」や金額を考えると、給料①は会社員の夫(妻)49歳、給料②はパートの妻(夫)、給料③はアルバイトしている子どもといったイメージが浮かびます。この収入は後に出てくる「支出」に「所得税」等があることから、手取りではなく額面収入いわゆる年収であることがわかります。
支出 38.7万円
食費 7.7万円住居 2.0万円
光熱水道 1.9万円
家具家事用品 1.2万円
衣服履物 1.6万円
医療 1.3万円
交通通信 5.0万円
教育 1.6万円
教養娯楽 2.8万円
その他 5.3万円
所得税 1.2万円
住民税 1.9万円
他税 0.1万円
社会保険料 5.1万円
項目が多くてわかりにくいので、税と社会保険料の項目を他と分けました。
「住居」が2.0万円というのは驚きです。内訳に家賃地代という名目で1.0万円が計上されていますが、世帯人数3.3人であることを考慮すると、私の感覚からすると安すぎるように感じました。持ち家の世帯が家賃地代の平均値を下げていることは事実としてありますが、代わりに住宅ローンがあったり、また、家を一括で購入するにしてもその金額は大きなものとなります。それらの費用はこの「住居」に含まれていないのでしょうか。
「光熱水道」は1.9万円と小さいですが、11月が比較的過ごしやすい季節であったためです。参考になりますが、2018年1月の同費は2.8万円でした。
「その他」の金額が大きいですが、ここには理美容やたばこ、おこづかい、交際費、仕送りでの支払いが入ります。
なお、全体の支出における税金や社会保険料の占める割合は21%です。
収支+6.3万円
収入45万円-支出38.7万円=11月末の手持ち現金6.3万円家計簿と照らし合わせるときは
私見ですが、「支出」の「住居」にかかる金額が少ないように感じますが、「衣服履物」と「交通通信」、「教養娯楽」、「その他」が若干多いように思われますので、支出全体の金額は参考になるように感じました。最後に、家計簿は収入と支出を手取りベースでつけることが多いと思います。この調査結果を参考にするときは「収入」や「支出」から税や社会保険料を除いてください。家計簿と照らし合わせる収入と支出は、以下のとおりです。
税や社会保険料の金額 8.3万円
(=所得税1.2万円-住民税1.9万円-他税0.1万円-社会保険料5.1万円)
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