宝石に関するあれこれ

 宝石は見ていて、とても楽しい。特に綺麗だと感じたのは、パライバトルマリンだ。きれいな海の色のような少し緑がかった鮮やかで柔らかい青色をしている。ブラジルのパライバ州で見つかったから、そう呼ばれているようだ。あまりにも鮮やかな青色をしていたので、販売するときに天然石と信じてもらえなかったようだ。また、他の地域でも算出することがわかったため、名前に疑義が出ているようだ。電気と呼ばれるトルマリンの仲間で、静電気を帯びやすく埃が付着しやすいため、時折拭いてあげると良いそうだ。インディゴライトを加熱処理するとパライバトルマリンに変色する。

世界3大希少石と呼ばれるだけあって、小さいものでも値段はとても高い。それでも、この鮮やかな色を楽しみたいと考えるなら、人工石も良いかもしれない。人工石は、天然石にはない純度の高い色を楽しむことができる。一方で天然石は主成分以外のものがわずかに混入することで色に深みが生まれる。好みの問題で優劣はないように思う。

また、人工石にも種類があるようで、天然石の成分に似せて作ったものもあれば、ガラスに着色したものもあるという。ガラスに着色したものが、最も安価であるが、鉱石の性質も感じたいのであれば、組成を似せて作った人工石が良い。うーん、このほっぺたがたまらない。

このパライバトルマリン個人的に誕生石であったら、もっとテンション上がるなと思った。逆に自分の誕生石ではなかったら、とても悲しいと同時に購入するのをためらってしまうかもしれない。ちなみにパライバトルマリンを含めたトルマリン全体で10月の誕生石だ。宝石を購入する際は、フラットに自分が1番気に入ったものを選ぶのが良いと思う。でも誕生石制度があることでうまく選択できなくなるのであれば、それはもったいない気がする。

ところで上で加熱処理と言う話があったが、これはトリートメントの1つとされている。トリートメントの種類はたくさんあり例えばダイヤモンドでは高温高圧プロセス、照射、フォイルバック、充填、レーザードリリング、ディープボイリング(鑑定書に記述する必要はなくほとんどのダイヤモンドに施されている)、フラクチャーフィリングがある。石をきれいに見せるために様々な人工的処理が施されている。宝石は技術の塊でもある。

なお、トリートメントを施しても美しく見せることができないため処理宝石の存在しないクリソベリル(金緑石)というものがある。(イエロークォーツを脱色した偽物が存在する)クリソベリルには、キャッツアイ(2月の誕生石)、アレキサンドライト(6月の誕生石)、クリソライト(ペリドット8月の誕生石)が含まれる。


Tips

キュービックジルコニアはダイヤモンドに似た輝きを放つ。

ジルコニウム(Zr)の酸化物がジルコニア(ZrO2)、ジルコニアにイットリウムなどを添加したものがキュービックジルコニア(立方晶ジルコニア)。


ジルコンもキュービックジルコニアに準じてダイヤモンドに似た輝きを放つ。

ジルコン(ZrSiO4)は放射性物質のウラン、トリウムに富んでいるが、宝石としてみたときに人体に影響がある量ではないとのこと。


水晶などは輝きが綺麗で安価

アメジスト水晶の購入者レビューには浄化というワードが頻繁に出てくる。

水晶はクォーツ式の時計にも使われている。

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