中国株は次のような状況にも関わらず、資金が流入しているそうです。
中国株を巡っては中国の不動産大手、中国恒大集団を巡る懸念や中国政府による規制強化の動きが重しとなっている
過去5週間で133億ドル流入というのが、今までのそれと比べてどの程度大きいのか分かりません。しかし問題はそこではありません。
中国株の見通しが明るくないのにも関わらず資金が流入している理由について、菟道りんたろう氏は次のように考察しています。
なぜこういった読みが成り立つのか。(中略)中国人は自国通貨(人民元)をあまり信用していません。このためなんらかのリスク資産カテゴリーの状況が悪化すると、資金は別のリスク資産カテゴリーに移るケースが多い。
中国株は今が買い時か―過去5週間で133億ドルの資金が流入(菟道りんたろう)なるほど通貨は信用です。日本円も同様です。金本位制を採用していた米ドルも管理通貨制度に移行しました。どれも価値を裏付けされた通貨ではありません。(代わりに信用創造など使い勝手は良くなりました。)
最近では暗号資産(仮想通貨)がありますね。価格が上昇しているのは(短期的には投機による影響もありますが)信用が高まっているからです。
日本円は、かつては有事の円買いと言われていましたが、最近は円高にならないようです。経済のグローバル化が進んだことで落ちるときは皆落ちる、有事の際の円の信用が低くなっているのでしょう。
人民元の信用、これ数十年後の日本円はどうなんだろう。現状の日本円は世界的に見ても高い信用があるのは間違いない。でも生きている間のそれなりに遠い未来の日本円は私には分からない。
将来を見据えたときに通貨の分散は無難に思える。そう考えるとeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)って素晴らしい商品だと思う。投資をつうじて自動的に通貨の分散ができているのだから。(株式という仕組みに致命的な脆弱性があると無用なリスクを背負うことになります。)
投資は自己責任で
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