川澄化学工業から配当を頂きました。

平成29年4月1日から平成30年3月31日までの期末配当のお知らせが届きました。

1株あたりの配当金は7円50銭になりました。

概要

この会社は化学品部門を主事業として開発販売しています。また機能材料部門と工業材料部門の開発販売等も行っています。それでは各事業の詳細を見ていきます。

化学品部門:主力製品のクレゾール誘導品は厳しい競合状況が継続したものの、売上高は前期並みとなりました。ビフェノールは、液晶ポリマー(LCP)向けが復調し、医療分野等で使用されるポリフェニルスルホン(PPSU)向けも好調に推移し、また、ビスフェノールFの販売も好調であったことから売上高は前期を上回りました。その結果、化学品部門の売上高は前期比12.4%増、営業利益は前期比60.5%増となりました。

製品解説
クレゾール誘導品は、ビタミンEの原料や酸化防止剤、医薬品、農薬の原料などに用いられます。ビフェノールは、液晶ポリマーや医療用、航空機の内装などに用いられます。ビスフェノールFは、難燃性積層板や粉体塗料に用いられます。

機能材料部門:電子材料は、半導体・フラットパネルディスプレイ領域にて一部の末端製品市場に変調の兆しが見られましたが、全般にIoTやAIへの需要拡大に支えられて堅調に推移したことにより売上高は前期を上回りました。特殊ビスフェノールは、スマートフォン市場が減速気味に推移したものの、光学部品用途向けの需要が堅調に推移したため、売上高は前期を上回りました。その結果、機能材料部門の売上高は前期比14.7%増、営業利益は前期比87.8%増となりました。

製品解説
特殊ビスフェノールは、自動車用部品や光学用電子部品に用いられる特殊ポリカーボネートの原料になります。

工業材料部門:自動車部品用途向けの特殊ポリカーボネート樹脂の原料に使用される特殊ビスフェノールは、主に海外生産拠点のHi-Bis GmbH(ハイビス社)において製造・販売されています。需要が引き続き好調に推移したことや為替の影響もあり、売上高は前期を上回りました。受託品は、受注数量が増加したため、売上高は前期を上回りました。その結果、工業材料部門の売上高は前期比19.4%増、営業利益は前期比17.5%増となりました。

まとめ

この会社の平成29年4月1日から平成30年3月31日までの売上高は前期比15.6%増、営業利益は前期比56.7%増となり、過去最高益を記録しました。

継続して利益を上げているので、社会のニーズを満たす企業として応援しています。
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